魅力的な笑顔をつくるには、表情筋が柔らかく動きやすい状態であることが重要です。表情筋は、頭がこっていたり血流が悪くなっていると、固くなってしまいます。頭のこりをほぐし、きゅっと引き上がった魅力的な笑顔のために、さっとできるエクササイズを紹介します。「頭ほぐし」を提案する、エイジングデザイナーの村木宏衣さんに教えてもらいます。
笑顔を生み出す簡単エクササイズその1
首の緊張をゆるめるポーズ
首が緊張して凝っていると、笑顔もぎこちなく固い印象になってしまいます。このポーズは、デスクでも電車でもどこでもできるので、ぜひ習慣に。
笑顔を生み出す簡単エクササイズその2
下がった口角に効くポーズ
うなずくときなどに使われる胸鎖乳突筋は、首を前側で支えている筋肉です。ここが凝っていると、口角が下がり「への字口」になり、笑顔の魅力も半減。エクササイズその1に続き、この部分のコリをほぐしていきましょう。
笑顔を生み出す簡単エクササイズその3
ほおのたるみを引き上げるポーズ
こめかみから扇状に広がる側頭筋が凝っていると、ほおのたるみを招いてしまいます。笑ったときにほおを中心に顔全体がきゅっと引き上がるのが、理想の笑顔。側頭筋をほぐして、フェイスラインを引き上げましょう。
笑顔を生み出す簡単エクササイズその4
背中をゆるめるポーズ
頭が凝っていると、表情筋も動きにくくなってしまいます。首の後ろから肩、背中にかけて広がる僧帽筋を柔らかくすることは、頭のこり解消にも効果抜群。肩甲骨に刺激を与えて、頭のこりを解消、やわらかな笑顔を手に入れましょう。
笑顔を生み出す簡単エクササイズその5
フェイスラインのたるみ引き締めポーズ
日頃から表情筋を使っていないと、フェイスラインもたるんできてしまいます。後頭部をほぐすとフェイスラインの引き上げにも効果が。見た目の印象も変化するので、笑顔の魅力もアップします。
上下の前歯8本が見える笑顔を
心がけて
あいた時間でさっとできるエクササイズ、いかがでしたか。笑顔が魅力的になるだけでなく、頭のこりもほぐれてスッキリするので、ぜひ習慣にしてください。さらに大事な、「日常で意識しておきたい」笑顔力アップのポインを最後にご紹介します。
「話をしたり笑ったりと口を動かす際、ついつい下あごだけで口を動かしている人がとても多いのが現実です。前歯が上下4本ずつ・計8本見えるように口を開ける意識をもちましょう。また、歯磨きのときにも、下あごだけを動かして磨いていませんか? 上あごもしっかりと使って口を開けるようにしながら歯磨きをしてください。日常生活でこれを意識するだけで、素敵な笑顔のトレーニングになりますよ」(村木宏衣さん)
- 村木宏衣(むらき ひろい) 1969年東京生まれ。エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務を経て、独自の「村木式整筋」メソッドを確立。筋肉・骨格・リンパにアプローチするオリジナルの理論と手法で、リフトアップ、小顔、美髪、ボディメイキングなど、女性の悩みを解決する美のスペシャリスト。2018年には自身のサロン「Amazing♡beauty」を開設。著書に『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)など多数。新刊『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)も好評発売中。
撮影/丸山涼子
取材・文/大庭典子
デザイン/日比野まり子